セリエAのラツィオが、1度はクラブ間交渉が不調に終わった日本代表FW本田圭佑(25=CSKAモスクワ)の獲得に再びアタックすることが濃厚となった。21日、ガゼッタ・デロ・スポルトなどが報じた。18日にラツィオ幹部がモスクワに飛びCSKA側と交渉を持ったが、契約をあと2年残す本田の移籍金が折り合わず、交渉は1度ストップ。CSKAは1600万ユーロ(約16億円)を譲らず、ラツィオが用意した額とは300万ユーロ(約3億円)程度の開きがあるという。

 ただ、ラツィオは再び、粘り強く交渉する構えをみせている。同紙は「週末に(今後)どうするかを決める予定。ラツィオのロティート会長は本田に恋をしており、会長の決断が交渉に大きな影響を与える」との見方を示した。すでに背番号10を用意。条件面でも日本人最高額となる現在の年俸300万ユーロを軸に、本田側に打診を行ったと報じている。

 移籍期間は1月末までと時間的な猶予はない。一方で本田の移籍金としてCSKAが求める具体額1600万ユーロが表面化したことで、他のビッグクラブが触手を伸ばす可能性もある。ラツィオの動向も含め、本田の去就から目が離せなくなった。