右足を負傷した日本代表DF内田篤人(25=シャルケ)が14日、ドイツから緊急帰国した。成田空港着の航空機で降り立つと、無言のまま歩き足早に空港を離れた。足を引きずる様子はなかった。今後、精密検査を受ける予定で、診断を見て手術を受けるか決めることになる。

 内田は9日のハノーバー戦で負傷し、翌日の検査で右太もも裏肉離れと診断された。さらに、シャルケ関係者によると、肉離れに加えて腱(けん)を損傷した可能性も判明し、軽傷を否定していた。手術となれば長期離脱となり6月のW杯出場にも影響が出てきそうだが、昨年4月に左膝を負傷した長友は手術を回避しながらも早期復帰し、直後のコンフェデ杯に出場した例もある。負傷箇所は違うものの、W杯を控えているだけに手術か、手術を回避する保存治療か、決断を迫られることになりそうだ。

 これを受け、日本サッカー協会の原専務理事は「(クラブは)最悪のことを想定しているだろうし、ナーバスな問題。専門家にしっかりとみてもらって(日本とシャルケの)ドクター同士の見解を出してくれるだろう。ひどくないことを願っている」と話した。すでにザッケローニ監督も状況を把握しているという。