[ 2014年2月10日23時36分 ]初戦に向けて調整する苫米地(右)と小笠原(共同)

 カーリングの女子1次リーグで北海道銀行の日本は11日午前9時(日本時間同午後2時)から、韓国との初戦に臨む。

 競技初日の10日は試合がなく、会場のアイスキューブ・センターで最終調整した。セカンドの小野寺佳歩は休養に充て、ほかの4選手が約30分、氷の感触を確かめた。今大会は苦戦が予想され、韓国戦は絶対に落とせない。

 スキップの小笠原歩は「初戦に勝ったことがないので、今回は勝ちたい」と気合を込めた。サードの船山弓枝とともに出場した2002年ソルトレークシティー冬季五輪、06年トリノ五輪はいずれも黒星発進だった。序盤で波に乗れずに苦しい展開となっただけに、スロースターターの克服が必須の課題となる。

 日本は世界ランキング9位で、参加10チームで9番目と実力は下位。五輪切符を勝ち取ったのは最後の2枠を争った昨年12月の世界最終予選で、ぎりぎりだった。小笠原は「どの試合で勝てるかずっと考えているが、どこも厳しい。一投一投集中して決めなければ0勝の可能性もある」と危機感を募らせて準備を進めた。

 韓国は唯一、日本よりランクが下の10位だが、小笠原は「韓国もかなりうまい」と気を引き締める。世界最終予選から約2カ月で五輪を迎え、チームには出場枠を獲得した勢いが続く。船山は「ここまで来たら自信を持ってやる。特別な舞台なので楽しみたい」と思い切った姿勢で挑む。