12年ロンドンオリンピック(五輪)から3大会連続代表の飯塚翔太(32=ミズノ)が、20秒46(向かい風0・4メートル)で2位となった。1位の鵜澤飛羽(21=筑波大)とは0秒20差。今年6月に33歳となるスプリンターは「いけると思ったんですが、全然(脚が)残っていなかった」と悔しがった。

地元・静岡での凱旋(がいせん)レース。ひときわ大きな声援を浴びる中、予選では余裕を保ちながら20秒48(追い風0・2メートル)をマークした。予選と決勝でともに20秒50を切ったのは、飯塚1人だけ。「2本とも(20秒)4台でできたのは良い収穫」とうなずいた。

今季は4月7日に200メートルで20秒48をマークし、13年連続の20秒50切りを果たすと、同14日の出雲陸上100メートルでは10秒30で優勝。練習時から年下の選手たちと切磋琢磨(せっさたくま)していることが好調の要因と説き、「普段の練習で競い合っているので、ずっと(心が)燃え続けている」とモチベーションを維持している。

4大会連続の五輪切符獲得には、参加標準記録(20秒16)を突破した上で日本選手権(6月27~30日)で優勝すれば即内定。この条件に満たない場合でも、同選手権の成績や6月30日時点の世界ランキング次第で代表入りが決まる。次戦は19日のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)の予定。4大会連続の五輪へ「出たいという気持ちはあります。でもいつも通りという感じで、特に意識はしていないです」と自然体で向かっていく。【藤塚大輔】