[ 2014年2月14日21時34分 ]男子フリーに向けた公式練習で演技する町田樹(共同)

 14日午後7時(日本時間15日午前0時)から行われるフィギュアスケート男子フリー(SP上位24人)の滑走順が決まり、11位の町田樹は第3組で18番に入った。

 SP11位から大逆転での表彰台を目指し、町田は「2年間続いた“火の鳥”も最終章を迎える」という。午前中のフリー公式練習では昨季から続ける演目で鮮やかな4回転ジャンプを決め、SPで2回転となった3回転ルッツも問題なく着氷した。

 本来ルッツは得意だ。昨年4月から師弟関係を結ぶ大西勝敬コーチも「世界でも五指に入る」と評価する。練習でも失敗は少ないが、SPでは緊張からか、踏み切りに勢いがなかった。

 昨季は中国杯でグランプリ(GP)シリーズ初優勝を果たし、ファイナルにも出場したが、ピークの状態を保てず最下位。全日本選手権でも9位に沈んだ。大西コーチは「ジュニア時代からいいものを持っていたし、見かねて声を掛けた」。指導を受け、10カ月あまりで五輪の舞台に立つまで成長した23歳の“火の鳥”は「聖火のように神聖な炎で会場を満たしたい」と意気込んだ。