<女子バスケットボール・Wリーグ:トヨタ88ー78富士通>◇1日◇川崎市とどろきアリーナ

 富士通がトヨタに連敗、通算成績が8勝4敗となり開幕以来守ってきた首位の座を明け渡した。

 連敗を避けたい首位の富士通は、今季2度目のホームゲーム。第1Qの序盤は、名木洋子の3ポイントなどで順調に加点し、リードを奪った。対するトヨタも前日のゲームで両チーム最多得点を挙げた矢野良子のジャンプシュートなどで応戦。富士通2点リードで第1Qを終えた。

 第2Qも一進一退の攻防が続いた。富士通は鈴木あゆみの3ポイントを含む3連続ポイントで得点を重ねたが、トヨタのドライブに翻弄(ほんろう)され、ファウルトラブルが相次いで、失点を重ねた。残り4分で1度は逆転を許したが、名木、立川真紗美らの踏ん張りで、43-39とリードして前半を終了した。

 後半の立ち上がりは、両チームともになかなか得点を奪えない。富士通は名木、トヨタは矢野を中心にした攻撃を展開。富士通は残り3分半となったところで、痛恨の24秒バイオレーション。さらに好調名木が5ファウルで退場となった。この後、シュートに精彩を欠き、3点ビハインドで第3Qを終えた。

 勝負の最終Q、名木を欠く富士通は三谷藍、船引まゆみらが積極的に仕掛け、一時は1点差まで詰め寄った。粘りのあるディフェンスからリバウンドをしっかり奪い、船引の3ポイントで逆転した。しかし、残り1分を切ってからトヨタ鈴木の緩急をつけたドライブに失点し、終了間際にも矢野に3ポイントを決められ、今季初の連敗となった。