<アジア大会:陸上>◇第13日◇1日◇韓国・仁川

 前回大会で女子のシュートスプリント2冠に輝いた福島千里(26=北海道ハイテクAC)が、銀メダルに終わった100メートルに続き、200メートルでも23秒45で銅メダルに終わり、今大会の個人種目は無冠に終わった。

 「ダメでした。残念ですね。全体的に堅かったと思います」と反省点を指摘した。もちろん金メダルを狙ったレースで「狙ってて失敗するようなら、いつまでたっても結果は出ないと思います」と自分を責めた。

 2個のメダルの色は、金から銀と銅と、色はあせたが、内容は復調気配を確実に思わせる走りだった。「2年間、グズグズしていたので欲張りました。でも、そんなにうまく、いくものじゃないです」。欲が出るのも、気持ちが上向いてきた証しだろう。2個のメダルには苦しみも詰まり、重みは変わらないはず。無冠となった元女王が、新たなモチベーションをつかんだ。