国際陸連は26日、15年の年間表彰で新人賞に当たる「ライジングスター・アワード」に、サニブラウン・ハキーム(16=東京・城西高)を選んだと発表した。02、03年の男子短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)らとともに、日本選手で初めて歴代受賞者に名を連ねた16歳は「とてもうれしい。数々の大スターが受賞してきたものなので、正直実感がない。両親や先生方に感謝してもしきれません」と、日本陸連を通じてコメントした。

 ガーナ人の父、日本人の母の間に生まれたサニブラウンは7月の世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠。日本最年少出場となった世界選手権(北京)は200メートルで準決勝に進んだ。ドーピング問題の影響でモナコでの恒例の表彰式は中止となり「パーティーが開催されず残念」とコメントしたものの、来季に弾みをつける快挙となった。

 17歳以下のユース世代の世界ランキングでは200メートルの20秒34が堂々のトップ。100メートルの10秒28は2番目。来年は、世界ジュニア選手権の2冠とリオデジャネイロ五輪での決勝進出を目標に掲げ「ここで満足せず、より気を引き締めて頑張っていきたい」と誓った。