国際陸連のコー会長は28日、2017年世界選手権ロンドン大会の開催地選定の経緯で招致を争ったドーハ側からの収賄疑惑を報じられた問題で、不正を否定した。この問題は19年世界選手権ドーハ大会と合わせて国際陸連の倫理委員会でも調査対象とされている。英BBC放送(電子版)が報じた。

 国際陸連は11年11月の理事会で17年世界選手権の開催地を投票により決定し、ロンドンがドーハを破った。この投票前にドーハ側から国際陸連理事らに封筒が配られた疑惑が出ており、コー会長がこのうわさを流したという英国陸連に注意した疑惑があると報じられた。だが同会長は「全く知らない。賄賂を受け取ったことも支払ったこともない」と関与を全面否定した。

 コー会長は21年世界選手権の開催地を米オレゴン州ユージンに決めた選定手順で不正疑惑が報じられ、フランスの司法当局が捜査している。