52秒20のリオデジャネイロ五輪参加標準記録突破に挑んだ大阪成蹊大・青山聖佳(2年)が関西学生新記録で優勝も、53秒07の結果を悔やんだ。

 バックスタンド前の直線で向かい風が吹き「きつかった。最後に足がふらついてしまった」。53秒22で2位につけた東大阪大・石塚晴子(1年)を振り切るも「リオの参加標準記録を狙っていた。長居は記録が出やすいので、狙うなら(今回の)関西インカレだと思っていた」と頭をかいた。

 大学1年だった昨年は、1600メートルリレー日本代表の一員として北京での世界選手権に出場。練習開始時の定番であるジョギングをしない大阪成蹊大の練習法を1年間経験し、レース時の体の使い方にも変化がみられた。同大ではウオーミングアップ時にブリッジや3点倒立などを導入。力を入れるタイミングが分かるようになり「(無駄な)力みがだいぶ抜けるようになった。去年と比べてだいぶ良くなっている」と言う。しかし、今大会は予選と準決勝で納得のいく走りをしながら、決勝で不本意な結果に。「自分のレースパターンがまだ定められていない」と唇をかんだ。

 今後は6月10~12日に行われる日本学生個人選手権(Shonan BMWスタジアム平塚)にエントリーし、大一番となる同26~28日の日本選手権(新潟・デンカビッグスワンスタジアム)に向かう予定。勝負の日本選手権に向け「結果を残さないといけない。個人もリレーも(五輪の)メンバーに選ばれるように。400メートルは優勝して、なおかつタイムも出したい」と青写真を描いた。