陸上男子400メートルリレーの日本復権が見えた。男子100メートルで桐生祥秀(20=東洋大)が2度目の10秒01を記録してから一夜明けた12日、日本陸連の苅部俊二短距離部長(47)は「核になる選手がいる。リオ五輪では、メダルしか見えていない」と、手応えを口にした。

 日本は昨年5月の世界リレー大会3位で五輪出場枠を獲得。しかし桐生、山県不在だった昨夏の世界選手権で予選落ちしている。

 今年のリレー候補は、桐生が10秒01、山県が10秒06、高瀬が10秒09、ケンブリッジ飛鳥が10秒10を持つ。苅部部長は「ジャマイカ、米国は抜けているが、あとの国は9秒台が1、2人いても3、4人目は落ちるもの。日本はアベレージが高い。銅メダルは単純にあると思う」。リレーメンバーは日本選手権(24~26日、瑞穂)終了後に決定する。