IAAF(国際陸連)ワールドチャレンジ第2戦「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」が21日、等々力陸上競技場で開催される。

 海外勢で特に注目を集めるのが、男子100メートルに出場するジャスティン・ガトリン(米国)だ。04年アテネ五輪金、15年世界選手権銀、16年リオデジャネイロ五輪銀。自己ベストは世界歴代5位の9秒74を誇る男が川崎で世界最高レベルの走りを誇示する。

 ウサイン・ボルト(ジャマイカ)とも何度も好勝負を繰り広げてきた。15年の世界選手権(北京)ではラスト5メートルまで先行。最後にバランスを崩して、「ボルト神話崩壊」こそならなかったが、その差はわずか100分の1秒だった。歴史に残るデッドヒートを展開した。リオデジャネイロ五輪では70メートル付近まで先頭に立った。最後は惜しくもまくられたが、銀メダルに輝いた。大ベテランの域だが、衰えは見られない。

 今月5日のダイヤモンドリーグドーハ大会では向かい風1・2メートルの悪条件で10秒14。エントリーしていたダイヤモンドリーグ上海大会(13日)は欠場したが、実力は疑いの余地がない。川崎で格の違いを見せつける。