<陸上:日本選手権>◇初日◇10日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 男子400メートル障害の実力者・成迫健児(26=ミズノ)が、まさかの予選落ちを喫した。予選1組で、スタート後まもなくズルズルと後退する、らしくないレースぶり。自己ベストに3秒4以上も届かない51秒35で、7位に沈んだ。

 地元茨城での練習中に、腰にしびれを感じるようになり、軽度のヘルニアと梨状筋(りじょうきん)症候群と診断された。5月に練習を再開したものの、休んだ分の遅れを取り戻すことはできなかった。目標を世界選手権から来年のロンドン五輪に切り替えている。「逃げないでトレーニングをフルにやって、秋の国体で記録を狙いたい。(タイムを)引き上げないと、来年は戦えない」と悲壮感をにじませた。