<陸上:全日本実業団対抗選手権>◇最終日◇25日◇徳島・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 企業対抗戦形式にもなっている今大会。男女総合優勝は世界陸上代表8人を擁する富士通が有終の美を飾った。男女総合120点を獲得し、2位に69.5点の大差をつけた。1500メートルと5000メートルの2冠を達成したギタウ・ダニエル(23)らの活躍もあり、富士通は男子総合優勝も果たした。

 女子総合優勝は福島を拠点とする東邦銀行で46点。今春発足した同チームの出場選手は5人と少数だったが、400メートルと400メートルリレーの2冠を達成した青木沙弥佳(24)ら3人が3種目で入賞した。東邦銀行は昨年総合優勝したナチュリルが廃部になっため、選手たちが移籍してスタートしたチーム。最年長の吉田真希子(35=400メートル障害前日本記録保持者)は「チームが新しくなって人数が少なくなりましたが、そのなかでも優勝を続けられて良かった」とホッとした表情。青木は「福島が大変な時期なので、私たちが頑張ることで県民の皆さんに元気を与えられたら」と地元を思いやった。