<陸上:出雲全日本大学選抜駅伝>◇10日◇島根・出雲大社前~出雲ドーム前(6区間、44・5キロ)

 箱根の「山の神」柏原竜二主将(4年)率いる東洋大が、2時間10分43秒で初優勝を飾った。1区で期待の柏原が6位と出遅れたが、3区・設楽悠太(2年)、4区・田中貴章(4年)、5区・市川孝徳(3年)が区間賞を奪う走りで、悲願のタイトルを手にした。酒井監督は「柏原が出遅れたが、その後よくレースを立て直してくれた。出雲を取ったことで、全日本、箱根と3冠を狙いたい」と話した。また、東日本大震災で被災した故郷福島・いわき市を思って走る柏原は「ここは3冠への通過点。僕を応援してくれる東北の人たちのためにも、プライドを持って積極的に走る」。来月の全日本、1月の箱根と3大駅伝制覇を誓った。