陸上女子の円盤投げとハンマー投げの日本記録を持つ室伏由佳(35=ミズノ)が、6月の日本選手権を最後に競技の第一線から退く意向であることが25日、分かった。東京都内で父の重信氏が明らかにした。

 指導者をたたえるミズノ・スポーツメントール賞授賞式に出席した重信氏は「腰が悪い状態で、これ以上記録を伸ばすのは難しい。ことしの日本選手権が区切りの試合となり、最後になると思う。本人もそのように思っている」と話した。所属先のミズノの担当者は「現状では把握していない」としている。

 織田記念(28、29日)の円盤投げに出る予定の室伏は2004年アテネ五輪のハンマー投げに、男子で金メダルを獲得した兄の広治(ミズノ)とともに出場。日本選手権では円盤投げで昨年まで10連覇、ハンマー投げでも5度優勝した。