<陸上:ダイヤモンドリーグ第8戦:ロンドン・グランプリ最終日>◇14日◇ロンドン

 女子やり投げは世界記録保持者のバーバラ・スポタコワ(31=チェコ)と、ダイヤモンドリーグ・ニューヨーク大会で69メートル35の今季世界最高をマークしたサネッテ・ビルジョエン(28=南アフリカ)の争いが予想された。

 ところが雨が影響してか両選手とも記録が伸びない。地元のゴルディー・セイヤーズ(29)が66メートル17のイギリス新記録を1回目にマークして、そのまま逃げ切ってしまった。

 セイヤーズにとって、前イギリス記録の65m75を投げた北京五輪以来、4年ぶりの自己記録更新。地元の大会であり、ロンドン五輪直前ということで集中力が高まっていたと思われるが、雨の中での記録更新には驚かされた。

 2日後が自身の30歳の誕生日とあって「素晴らしいプレゼントだわ」と喜んだが、アスリートらしい分析も欠かさなかった。

 「久しぶりに自己記録を出せたことはとても良いことですが、記録を出せる何かが潜在的にあったのは明らかです。大会で記録に結びつける方法を見つけただけだと思います」。ロンドン五輪本番でそれを再現する方法を見つけられれば、メダルのチャンスが巡ってくる。