女子マラソンで2004年アテネ五輪7位入賞の坂本直子(32=天満屋)が19日、岡山市内で引退会見を行い「アテネを走ったことは私のプライド。マラソンは私の一部だった」と笑顔で現役生活を振り返った。

 坂本は引退理由について「練習に気持ちが入らなくなるなど、小さなことの積み重ねで意識するようになった」と話した。今後はチームのアドバイザーとして後輩のサポートにあたる予定。

 坂本は99年に天満屋入りし、04年の大阪国際で初優勝して五輪代表の座を勝ち取った。アテネ五輪以降は故障が重なり、ことし1月の選抜女子駅伝北九州大会が最後のレースになった。