<陸上:全日本実業団対抗選手権>◇第2日◇21日◇埼玉・熊谷スポーツ公園陸上競技場

 男子円盤投げは畑山茂雄(36=ゼンリン)の14連勝がかかっていたが、最終6投目に53メートル67を投げた蓬田和正(ザオバ)が逆転優勝した。畑山は14センチ差で2位だった。

 「連勝を止められたことはすごく残念です。ただ、蓬田君は58メートルを投げてくると期待していたので、もう少し良い記録で自分を負かしてほしかった」。

 畑山は2007年に60メートル10の日本歴代2位をマーク。五輪種目では最も古い日本記録の60メートル22に12センチと迫っている。だが、今年で36歳、前述の蓬田に期待するコメントからもわかるように、近年は周囲のことも考えるようになっている。

 ゼンリンは今夏の世界陸上で藤光謙司(27)が4×100メートルリレーの2走として6位に入賞した。現時点で陸上部員は2人だけだが、畑山は「新たなゼンリン陸上部をつくっていきたい」という希望も持っている。「その方針でやっていくとき自分が競技をやめていたら物足りない。部として盛り上げていくためにも、自分も記録を出していきたい」

 連勝は13で途切れたが、ベテランスローワーが新たな心境で自身を高めようとしている。