ジェット桐生、フライ-。陸上男子100メートルで日本初の9秒台を狙う桐生祥秀(17=京都・洛南高3年)が、走り幅跳びで大会出場を検討していることが15日、分かった。高校最後の大会として11月7日の「私学総合体育大会」(京都・西京極)にロングジャンプでの出場を計画。短距離と走り幅跳びの両立は「陸上界のレジェンド」カール・ルイス(米国)の例もあり、新発見につながる可能性がある。
桐生が、まさかの走り幅跳びで試合に出場する可能性が浮上した。高校最後の思い出に、ロングジャンプでエントリーを模索。100メートルで日本歴代2位の10秒01を出したスプリント力で跳躍すれば、夢は広がる。
驚きプランの舞台は、11月7日の「私学総合体育大会」だ。同大会は、京都府の私立中学、高校を対象としたオープン大会。競技場は、高校時代のホームグラウンドといえる西京極だ。
桐生は彦根南中学3年時に、体育祭で大ジャンプを披露している。中学の同級生で、今年7月の日本女子アマチュアゴルフ選手権4位の北村響(18=滋賀学園高3年)は「ビヨーンとものすごく跳んでやった。桐生、桐生とコールが起こってました。保護者も学校の先生も皆くぎ付けだった」と証言する。桐生も城陽小学校時代はサッカーのGKで「横っ跳びが得意だった」。鋭い反応とジャンプ力を見込まれ、彦根市選抜チームにも選ばれている。
100メートルと走り幅跳びは関連性が深い。「陸上界のレジェンド」カール・ルイス氏は走り幅跳びと短距離で10個の五輪メダル(金9個)を獲得。日本歴代3位の10秒02を持つ朝原宣治氏も最初は走り幅跳び専門だった。桐生は今後について「(体の)横の動きも練習していきたい」と新トレーニングを導入する考え。走り幅跳びの経験が、100メートルに生かされる可能性もある。
次戦は、日本ジュニア選手権(18日開幕、愛知)で100メートルと200メートルにエントリー。同選手権が高校最後のスプリントになる可能性もある。11月2日には昨年ユース世界最高の10秒19を記録したエコパ・トラックゲームズ(静岡)があるが「分からないです」と出場は微妙。ただ11月7日までに本職の短距離はひと区切りがつく。計画が実現すれば「ジェット桐生」が「ジャンパー桐生」になる。
◆桐生祥秀(きりゅう・よしひで)1995年(平7)12月15日、滋賀県彦根市生まれ。彦根南中学から陸上を始める。中学3年で200メートルの全国2位。洛南高3年の今年4月29日、織田記念国際で日本歴代2位の10秒01を記録。8月の世界選手権は1走を務めた400メートルリレーで6位。日本の高校生初の世界選手権入賞者。175センチ、68キロ。


