<全国高校バスケット選抜優勝大会:札幌山の手76-40昭和学院>◇女子3回戦◇25日◇東京体育館

 札幌山の手(北海道)が、昭和学院(千葉)を破り2年ぶりの8強入りを果たした。第1クオーター(Q)ではリズムが作れずわずか6得点に抑えられるも、第3Qは逆に5失点に抑えるなど、後半は課題だった守備面で奮闘。大差で勝利をつかんだ。

 怒濤(どとう)の反撃だった。第1Qではインサイドにボールが入らず苦しい展開。前半を終え26-24のわずかなリードで迎えた第3Qで、開始から相手に得点を許さず、連続25得点で突き放した。上島正光コーチ(66)は「昨日(24日の2回戦)よりはディフェンスは少しは頑張った」と守備面での修正を評価した。

 けん引したのがポイントガード町田瑠唯(2年)とシューティングガード今野真澄主将(3年)。2人で28得点を挙げ、リバウンドでも162センチの今野がチーム最多11と奮闘した。今野は「前半はペースを持っていかれましたが、後半にパスから動くバスケができるようになった」。町田も「ゲームを作るのが私の責任ですから」とキッパリ。

 26日は4年ぶり2度目の4強入りを目指し、3年前準優勝の岐阜女(岐阜)と激突。大会直前の合宿で対戦しており実力はほぼ同等。上島コーチは「相手がどうこうよりも、こちらのバスケができればいい」と話していた。【黒川智章】