こどもの日に快晴の日産スタジアムで子どもたちが主役になった。恒例の「JA全農 チビリンピック2024」が今年も盛大に行われた。力いっぱい戦い抜いた子どもたちを豪華ゲスト陣もサポート。女子レスリング五輪3連覇のレジェンド、吉田沙保里さん(41)も初参加。全国から集まった小学生たちと一緒に走るなど積極的に交流した。

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初参加の吉田さんも、子どもたちの懸命に頑張る姿に刺激を受けた。「私も子どもの頃に戻った気持ちで参加しました」。同じ五輪メダリストの高橋尚子さん、浜口京子さん、石川佳純さんらと、子どもたちの笑顔に囲まれ、トラックも軽やかに駆け抜けた。

午前のマラソンでは「みんなの『きついねぇ、疲れた』といった子どもの素の言葉が、とてもかわいかった」と癒やされた様子だった。吉田さん自身も、小さい頃から体を動かすのが好きだった。「運動会も楽しみすぎて、早く起きてしまうくらいだった」。無邪気に幼少期に戻ることができた貴重な機会だったようだ。

会場内の「お楽しみ広場」で行われた餅(もち)つき大会にも参加。力強く餅をつく姿とは対照的に、子どもたちを、きねの持ち方に配慮した立ち位置に導くなど、自然に振る舞い、ここでも優しく接した。一緒に餅をついた2年生の浅野晴菜(はな)さんは「とても優しかった。最初は緊張したけど、楽しく餅つきできた」。チビリンピックを体験し「速く走れるようになりたい」。大きな刺激を受けたようで目を輝かせた。

今年はパリ五輪イヤーでもある。最強女王は、大いなる可能性を秘めた子どもたちに「体を動かす楽しさを知ってほしいのはもちろんのこと、それに加えて、スポーツでしか味わえない感情がある。うれしさ、悔しさだけでなく、さまざまな特有の感情を日々の原動力にして頑張ってほしい。そういった姿を見ると、私たちもパワーをもらえます」と、期待を込めていた。

<主催>日刊スポーツ新聞社、横浜市スポーツ協会<後援>横浜市にぎわいスポーツ文化局、朝日新聞社、文化放送、日本サッカー協会、神奈川県サッカー協会、神奈川陸上競技協会、神奈川県卓球協会、横浜市卓球協会、日本一輪車協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<賞品提供>全国農協食品、全農パールライス、JA全農青果センター、JA全農たまご、JA全農ミートフーズ、全農チキンフーズ、協同乳業、酪王協同乳業