ジョン・デゲンコルブ(ドイツ=ジャイアント・アルペシン)が雨となったミラノ〜サンレモのスプリント勝負を制し、初優勝を飾った。タイムは6時間46分16秒だった。

 チプレッサを過ぎてダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング)とゲラント・トーマス(英国=スカイ)が抜け出し、残り11キロで30秒のリードを付けたが、ポッジオ頂上手前の残り6・3キロでルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が引く集団がオスをとらえ、下りに入った残り5キロでトーマスも吸収された。

 そして残り4キロ付近ではフィリップ・ジルベール(ベルギー=BMCレーシング)、ミハウ・クフィアトコフスキー(ポーランド=エティックス・クイックステップ)、ゲラルド・チオレック(ドイツ=MTN・クベカ)らが落車し脱落。ゴール前は小集団でのスプリント勝負となり、パオリーニに引かれたアレクサンドル・クリツォフ(ノルウェー=カチューシャ)がロングスプリントで逃げ切りを図ったが、フィニッシュライン直前でデゲンコルブが差しきった。

 デゲンコルブは「信じられない。残り5メートルでも勝てると思わなかった。でも自分を信じ続けた。力とスピードでは(クリツォフに)かなわないが、ライン直前でガスが切れたようだったので勝つことができた」と話した。

 同タイムの2位はクリツォフ、3位にはマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が入った。ペテル・サガン(スロバキア=ティンコフ・サクソ)は4位、ファビアン・カンチェラーラ(スイス=トレックファクトリー)は7位だった。