日本自転車競技連盟の公式スポンサーの健康補助食品会社、梅丹(めいたん)本舗(大阪府摂津市)のサプリメント2商品に、世界反ドーピング機関(WADA)が指定する筋肉増強作用のある禁止薬物が含まれていたことが21日分かった。

 禁止薬物問題に選手に動揺が広がった。ケイリンのリオ五輪代表、渡辺一成(32)は21日、「自分は禁止対象となったサプリメントを一切、使用していません」と前置きした上で「オフィシャルとして正式契約した連盟のチェック態勢が、あまりにも甘いと感じる」と日本自転車競技連盟の対応に苦言を呈した。この日、開幕した西武園G3競輪に出場したが、ゴール後に落車するアクシデントで無念の欠場に追い込まれた。また、あるトップ選手は、問題となったサプリメントを服用していたことを明かし「口に含んだ時点で自分の責任だが、公式スポンサーの商品であれば連盟が推奨したのも同然。連盟の責任はないのか」と不信感を口にした。