クリストファー・フルーム(英国=スカイ)が平たんステージで逃げを決め、優勝したペテル・サガン(スロバキア=ティンコフ)に続く2位でフィニッシュし、総合で2位アダム・イエーツ(英国=オリカ・バイクエクスチェンジ)とのリードを28秒に広げた。

 第8ステージでダウンヒルで驚きのアタックを仕掛けて優勝したフルームが、今度は平たんステージ終盤で逃げ集団に加わり、スプリントでの強さも見せつけた。

 強風に見舞われたステージの残り12キロで、メイン集団からサガンとマチエイ・ボドナル(ポーランド=ティンコフ)がアタック。これに呼応してフルームとゲラント・トーマス(英国=スカイ)が飛び出し、4人の逃げが決まった。4人は協調してゴールを目指し、ゴール前でもけん制することなく逃げ続けた。残り500メートルでトーマスがちぎれ、スプリント能力が上のサガンがトップでゴール。フルームは2位に入り、ボーナスポイントを6秒獲得した。3位はボドナル。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)らを含むメイン集団は6秒遅れでゴールした。

 フルームは「この大会は最高レベルの大会。いけるチャンスはすべてアタックして自分のレースを楽しんでいるよ。サガンはステージ優勝、自分は総合でのタイム獲得が目的だったので、4人はそれぞれのためにうまく回すことができた。キンタナが3週目に強いことが分かっているので、タイムが獲得出来るときは取りにいく」と話した。

 総合で首位フルームと2位イエーツの差は28秒、3位ダニエル・マーチン(アイルランド=エティックス・クイックステップ)との差は31秒、4位キンタナとの差は35秒となった。

 新城幸也(ランプレ・メリダ)は5分39秒遅れの179位で、総合は1時間43分25秒遅れの131位。