2打差3位から出たテレサ・ルー(27=台湾)は、1番で3メートルを沈めてバーディー発進した。

 3番パー3では5番アイアンでカップ横20センチに、5番では残り103ヤードからロフト50度のウエッジで1メートルにつけてバーディーを奪い、首位に抜け出した。

 その後も危なげないプレーを続け、順位ボードは見なかったそうで、渡辺彩香(21)や酒井美紀(24)の猛追も重圧にはならなかったようだ。

 2位に1打リードの16番パー5で2オン成功、楽々バーディーで勝負を決定づけた。「今日はアイアンがすごくよかった。ピンそばにバンバンいって、バーディーチャンスいっぱいつくって」と、ゴルフ同様に上達し続けている日本語で話し、晴れやかな笑顔を見せた。

 米ツアーの経験もあるが、ギャラリーの多さなど日本ツアーの方が好きだという。日本に来て「キャディーさんにいろいろ教えてもらって、少しずつうまくなった」と、特にコースマネジメントの大切さなど学んだという。

 2週前の全英女子オープンでは6位。「日本ツアーのメンバーでも海外メジャーで優勝するチャンスはあるか?」との質問に「全然あります」と答えていた。