ハミルトン劇的5位入賞で総合V/F1
<F1:ブラジルGP>◇2日◇決勝◇インテルラゴス、ジョゼ・カルロス・パセ・サーキット(1周4・309キロ×71周)
ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、史上最年少の23歳300日で総合王者に輝いた。5位入賞で自力Vが決まる今季最終戦、最終周の最終コーナー手前で、5位に浮上する劇的なレース展開。優勝したマッサ(フェラーリ)を1点差でかわした。昨季V逸の雪辱に成功し、史上初の黒人F1ドライバーが偉業を成し遂げた。製造者部門は、フェラーリが連覇。ウィリアムズ中嶋一貴は17位で、総合15位で新人シーズンを終えた。
5位でチェッカーを受けたハミルトンが、ヘルメットの風よけを外して目頭を何度も押さえた。「チームのみんな、僕の家族、ありがとう、ありがとう。ううっ…」。アロンソの最年少記録を3年ぶりに更新。世界で最も若く、速い男になった。
ベッテルにかわされ、6位で迎えた最終周。このままでは先頭でゴールしたマッサと97点で並び、優勝回数の差で総合優勝を奪われてしまう。だが最終戦で同じ7点差を逆転され、2位に終わった昨季の二の舞いはごめんだった。無心で攻め続け、運を引き寄せた。
レース終盤に突然、雨が降り始めた。晴れ用タイヤで走行を続けたトヨタのグロックが、制御を誤り失速。そのスキを突き、5位に上がった。最終周、最終コーナー手前での逆転劇。「5位でこんなにうれしかったことはない」と話した。
9月のベルギーGPでは、コースを近道して優勝を取り消しに。冷静さを失う強引な走りは、ライバルから批判された。数々の逆境を乗り越え、手にしたタイトル。ハミルトンが、あこがれの故アイルトン・セナを生んだ地で大輪の花を咲かせた。
[2008年11月4日8時24分 紙面から]
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