ロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(24=ミズノ)が2分6秒66で6連覇を飾り、今夏の世界選手権(ロシア)代表を決めた。

 平井コーチの指示は「前半抑えて」だったが、「前半積極的に行きます」と主張してのレース。前半は1分を切る59秒88で飛ばし「ちょっと自分でもハイペースかなと思った」というが、しっかりと後半も粘りきった。

 100メートルでは派遣標準記録を下回っており、「本当にうれしい。ここまでこれて自分でも驚いている。奇跡」と喜んだ。

 昨年11月に持病のバセドー病を完治させるために、手術を決断した。一時的にタイムも落ち、不安は尽きなかった。100メートルの結果があり、この日朝にも不安になったが、母真奈美から「初心に戻った気持ちで、思い切ってやればいいんじゃない」と優しく声をかけられて号泣。「スッキリした」と心を整理して、レースに臨めていた。「家族の支えがあった」と感謝していた。