世界1位のジョコビッチ(セルビア)と同9位のバブリンカ(スイス)が対戦し、バブリンカが3-1で勝利し、自身の全仏初優勝を決めた。



ジョコビッチ6-4
4-6
3-6
4-6
バブリンカ

全仏OPで優勝したバブリンカ(右)とジョコビッチ(AP)
全仏OPで優勝したバブリンカ(右)とジョコビッチ(AP)

第4セット ジョコビッチ4-6バブリンカ


選手名10
ジョコ
バブリ

※◎はブレーク、○はキープ


第10ゲーム 4-6 あと1ゲームで頂点というところで、バブリンカに力みが出たか。15-0から、狙いに行ったショットがミスになり15-30とジョコビッチに先行を許す。しかしバブリンカがバックハンドショットで30-30とすると、ジョコビッチのミスショットで40-30のマッチポイント。バブリンカの第1サーブは際どいところに落ちるがわずかに外れフォルトの判定。ジョコビッチも食らいつきジュースに持ち込む。

 長いラリーとなり、ジョコビッチの微妙なコースへのショットがネットインに。バブリンカも拾ったが、ジョコビッチの待つところへ飛んでしまい、ジョコビッチがポイント。2度目のジュースに戻り、バブリンカがサーブからのポイントで再びマッチポイント。最後はジョコビッチのサーブリターンに対し、バブリンカがバックハンドショットをきれいに決めポイント。バブリンカが自身初めての全仏王者に立った。

第9ゲーム 4-5 30-30からバブリンカのバックハンドクロスにジョコビッチが触れず、ブレークポイントに。ジョコビッチもサーブアンドボレーで逆襲し、ジュースに持ち込む。バブリンカのバックハンドショットをジョコビッチが返せず、再びブレークポイント。最後は長いラリーの末、バブリンカショットをコーナーに決めバブリンカがブレーク。

第8ゲーム 4-4 先ほどのジョコビッチのスーパープレーでバブリンカも動揺したのか。3連続のミスショットで40-0とジョコビッチに先行を許す。30-40から、バブリンカのサーブは1度はフォルトの判定だったが、再チェックで判定が変わりポイントになりジュース。ジョコビッチのショットが2連続で外れバブリンカがなんとかキープした。

第7ゲーム 4-3 15-30から、バブリンカは回り込んでフォアハンドショット。逆クロス方向に決めポイントを奪い15-40のブレークポイント。30-40で、バブリンカのバックハンドクロスをジョコビッチが飛びつきスーパーリターン。ポイントを挙げ、大きな雄叫びとともにガッツポーズで気合を入れるジョコビッチ。ジュースとなり、サーブでのポイントでアドバンテージを奪うと、最後はラリーからバックハンドショットを決めジョコビッチが逆転でキープ。また気合を入れ雄叫びをあげた。

第6ゲーム 3-3 ジョコビッチはイチジクを食べ、態勢を立て直しにかかる。しかし、バブリンカのサーブ、際どいコースへの攻めに対しジョコビッチのミスショットが目立つ。最後もジョコビッチがネットにかけ、バブリンカがキープした。

第5ゲーム 3-2 15-15から、バブリンカのバックハンドショットがコーナーに決まりポイント。ジョコビッチのショットがアウトになりバブリンカに15-40のブレークポイント。30本に及ぶ長いラリーとなり、ジョコビッチがネットにかかるミスショット。粘り勝ったバブリンカがブレークした。

第4ゲーム 3-1 ジョコビッチのミスショットが続き、40-15とバブリンカが先行。最後もジョコビッチのショットがネットにかかりバブリンカがキープ。

第3ゲーム 3-0 バブリンカのライン際のショットがことごとく外れ、ジョコビッチが先行。最後もバブリンカのショットがアウトになりジョコビッチがキープ。

第2ゲーム 2-0 バブリンカも鋭いサーブを見せるが、ジョコビッチが変化をつけたショットで揺さぶりをかけ、バブリンカのミスを誘う。最後もバブリンカのミスショットでジョコビッチが先にブレークした。

第1ゲーム 1-0 ジョコビッチのサーブから。ジョコビッチがサーブの安定感で優位に立ち先行。ジョコビッチが危なげなくキープした。

リターンするジョコビッチ(AP)
リターンするジョコビッチ(AP)

第3セット ジョコビッチ3-6バブリンカ


選手名
ジョコ
バブリ

※◎はブレーク、○はキープ


第9ゲーム 3-6 バブリンカはこのゲームでも主導権を握り、40-0と先行。最後はジョコビッチのサーブリターンがアウトになりバブリンカがキープで第3セットを連取した。

第8ゲーム 3-5 15-0から、コート右隅へのジョコビッチの厳しいショットをバブリンカがバックハンドで拾い、ポール回しで中に中に入れる見事なショット。粘りでバブリンカのミスを誘い、ジョコビッチがキープ。

第7ゲーム 2-5 30-0から、ここまでバブリンカに10連続ポイントを許していたジョコビッチがリターンエースを決め反撃。バブリンカのダブルフォルトなどでジュースにもつれこむ。バブリンカは1度ジョコビッチのブレークポイントをしのぎ、アドバンテージを取ると、最後はジョコビッチのロブショットがアウトになりバブリンカがキープした。

第6ゲーム 2-4 バブリンカは0-0から24本に及ぶ厳しいラリー戦を制すると、0-15からは右ライン上へ、0-30からは左ライン上にそれぞれ決めポイント。0-40からバブリンカがフォアハンドで決め、ラブゲームでこのセットも先にブレーク。

第5ゲーム 2-3 一方バブリンカは調子づき、0-0からサービスエースを決めるなど順調にポイントを重ねる。バブリンカがラブゲームでキープした。

第4ゲーム 2-2 30-15からジョコビッチがバランスを崩しポイントを許すなど、調子が上がらない。それでもバブリンカのミスショットが続きジョコビッチがキープ。

第3ゲーム 1-2 バブリンカが積極的な攻めを見せる。ジョコビッチは15-15から際どいロブショットがアウトになるなど、流れをつかめず。バブリンカがキープした。

第2ゲーム 1-1 15-15から、ジョコビッチが連続ミスショットでバブリンカにブレークポイント。ジョコビッチがラリーで粘り、ジュースに持ち込む。バブリンカのアドバンテージをしのぐと、バブリンカの連続ミスでジョコビッチがかろうじてキープした。

第1ゲーム 0-1 バブリンカのサーブでスタート。厳しいポイントの奪い合いとなり、40-30からジョコビッチにミスショットが出てバブリンカがキープ。

ガッツポーズするバブリンカ(AP)
ガッツポーズするバブリンカ(AP)

第2セット ジョコビッチ4-6バブリンカ


選手名10
ジョコ
バブリ

※◎はブレーク、○はキープ


第10ゲーム 4-6 30-0から、バブリンカがバックハンドでジョコビッチの脇を抜く見事なショット。ジョコビッチも思わず親指を上げグッドのポーズ。30-30から、ジョコビッチのミスショットでバブリンカにセットポイント。ジョコビッチは大きな声で叫び悔しがる。最後は厳しいラリーの末、ジョコビッチのショットがアウト。バブリンカが初めてのブレークで第2セットを奪った。

 ジョコビッチはラケットを地面に叩き付け破壊。警告が出された。

第2セットを落とし、ラケットをたたき折ったジョコビッチ(AP)
第2セットを落とし、ラケットをたたき折ったジョコビッチ(AP)

第9ゲーム 4-5 バブリンカが主導権を握り、40-15と先行。フォアハンドショットで逆を突き、バブリンカがキープ。

第8ゲーム 4-4 30-30からジョコビッチがサービスエース。しかし、40-30からのライン際へのジョコビッチのショットはわずかにアウトでジュース。ラリーからジョコビッチのミスショットでバブリンカにブレークポイント。バブリンカのコート奥へのショットがわずかにアウトで再びジュース。ジョコビッチがドロップショットで崩し、アドバンテージ。最後も2本連続でドロップショットが見事に決まり、ジョコビッチがキープ。バブリンカは悔しさのあまりネットにラケットを叩き付ける。その姿を見た観客はブーイング。

第7ゲーム 3-4 バブリンカが厳しいコースへのショットで40-0と先行するが、ミスが連続しまさかのジュースに。それでもジョコビッチのミスでアドバンテージを取ると、最後はサーブでポイントし、バブリンカがキープ。

第6ゲーム 3-3 ジョコビッチは30-15と先行していたが、長いラリーから惜しくもショットを外し30-30に。さらに攻めたスライスショットもアウトになりバブリンカにブレークポイント。それでも、ジョコビッチはサーブで崩し、連続ポイントでアドバンテージを取ると、最後は浮いたショットでスマッシュを狙ったバブリンカのショットがアウトになりジョコビッチがなんとかキープした。

第5ゲーム 2-3 ジョコビッチのミスショットが続き、バブリンカが危なげなくキープ。

第4ゲーム 2-2 30-30から、ジョコビッチのバックハンドショットがネットにかかりアウト。30-40とバブリンカのブレークポイントに。バブリンカがミスし、ジュースになる。バブリンカは2度目のアドバンテージを取るが、そこから3連続でラリーからショットを外しジョコビッチが粘り勝ってキープした。

第3ゲーム 1-2 バブリンカも引かず、サーブで攻める。ジョコビッチのミスを誘うなど、40-0と追い込むと、最後もジョコビッチがドロップショットを狙ったがネットにかかりミスショットに。バブリンカがキープした。

第2ゲーム 1-1 ジョコビッチは安定したサーブで終始主導権。15-0からサービスエース。30-0からドロップショットで決めるなど、ジョコビッチがラブゲームでキープ。

第1ゲーム 0-1 バブリンカのサーブでスタート。バブリンカはサーブで崩しにかかるが、ジョコビッチの粘りに逆にバブリンカがミスショットし30-40と厳しい展開。しかし、サービスエースでジュースに持ち込み、なんとかバブリンカがキープ。

バックハンドでリターンするジョコビッチ(AP)
バックハンドでリターンするジョコビッチ(AP)

第1セット ジョコビッチ6-4バブリンカ


選手名10
ジョコ
バブリ

※◎はブレーク、○はキープ


第10ゲーム 6-4 ジョコビッチはじっくりと待ち、ラリーの中でチャンスを探る。バブリンカが崩れたところを狙い、厳しいショットを決める。あるいはバブリンカが先に根負けしミスをするという展開。30-15からのバブリンカのショットはライン上の判定で、1度はバブリンカにポイントとなったが、ジョコビッチが抗議し、再チェックで判定が覆りアウト。ジョコビッチがセットポイントに。しかし、40-30から、バブリンカはドロップショットでの粘り合いを制し、ジュースに持ち込む。ジョコビッチのミスショットでバブリンカにブレークポイント。ジョコビッチがサーブでやり返し、ジュースに戻す。ジョコビッチがバブリンカの崩れたリターンを突き、ポイントでアドバンテージ。最後はラリーとなり、バブリンカのフォアハンドショットがアウトとなりジョコビッチがキープし、第1セットを先取した。

第9ゲーム 5-4 バブリンカは30-15から、ライン上へのショットでポイント。ジョコビッチは納得がいかないのか、ボールの後を何度も確認した。40-15から、最後もフォアハンドショットがクロスに決まり、バブリンカがキープ。

第8ゲーム 5-3 先行を許したバブリンカが攻めの姿勢を見せる。ジョコビッチも冷静に厳しいコースを拾い、ラリーに持ち込む。バブリンカの惜しいショットがことごとくネットやアウトになり、40-15からジョコビッチがサービスエースで決め、キープ。

第7ゲーム 4-3 バブリンカは厳しいコースを狙いすぎたのか、ミスショットが続き0-40とジョコビッチのブレークポイントに。最後はダブルフォルトで、ジョコビッチが先にブレークした。

第6ゲーム 3-3 ジョコビッチが正確なサーブを武器に速い展開で攻める。30-0からバブリンカがリターンエースで反撃したが、ジョコビッチが主導権を握り40-15から最後もサーブでポイントを取りジョコビッチがキープ。

第5ゲーム 2-3 バブリンカは0-30から持ち前のコートの左右を広く使ったショットでジュースまで持ち込む。2度目のジュースとなり、バブリンカがフォアハンドで決めアドバンテージを取り、最後はサーブでジュースのリターンが決まらずバブリンカがキープした。

第4ゲーム 2-2 ジョコビッチは連続のミスで0-30と先行を許したが、落ち着いて4連続ポイントを奪いジョコビッチがキープ。

第3ゲーム 1-2 30-0から連続サービスエースでバブリンカがキープ。

第2ゲーム 1-1 ジョコビッチもサーブは好調。コーナー付近に決め、早い展開でポイントを重ねる。最後はサービスエースで決めジョコビッチがキープ。

第1ゲーム 0-1 バブリンカのサーブでスタート。30-30からサービスエースで決めるなど、立ち上がりのサーブは安定。ジョコビッチも厳しいコースを攻めジュースに持ち込む。2人合計39本の長いラリーはジョコビッチのミスでバブリンカにアドバンテージ。最後はフォアハンドでバブリンカが決めなんとかキープした


試合前、記念撮影するジョコビッチ(右)とバブリンカ(AP)
試合前、記念撮影するジョコビッチ(右)とバブリンカ(AP)

<データ>

 全仏で3度目の決勝進出となったジョコビッチは、勝てば4大大会で通算9勝目となり、史上8人目の4大大会全制覇を達成する。バブリンカは14年全豪オープンに続く4大大会2勝目と、スイス勢で09年のロジャー・フェデラー以来2人目の全仏優勝がかかる。