世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25=日清食品)は芝のコートでツアー初の決勝進出をかけ、準決勝で同45位のアンドレアス・セッピ(31=イタリア)と対戦したが、第1セット5ゲーム終了後に錦織が棄権した。



錦織1-4
棄権
セッピ


第1セット 錦織1-4セッピ

第5ゲーム 1-4 錦織はセッピのリターンに反応できず、30-40とブレークポイント。さらにミスショットでセッピが2度目のブレーク。このゲーム終了後、錦織がセッピに歩み寄り握手。棄権の意思を伝えた。

第4ゲーム 1-3 錦織はほとんど棒立ちの状態でセッピにサービスエースを決められるなど、一方的な展開。40-15からまたサービスエースでセッピがあっさりとキープ。

第3ゲーム 1-2 錦織はサーブに調子が出てきたが、動きが悪く30-0からはさほど厳しいコースではないところにリターンエースを決められる。最終的にはセッピのミスショットが続き錦織がキープした。

第2ゲーム 0-2 錦織はセッピのサーブに対し、反応が思わしくない。左足に固く巻かれたテーピングも気になるところだ。セッピのサービスエースや錦織のミスショットで、セッピがラブゲームでキープした。

第1ゲーム 0-1 錦織のサーブでスタート。立ち上がりのサーブに苦しむ。1本目から3連続で第1サーブを決められず、0-40といきなりのブレークポイントを許す。30-40から、錦織のミスショットでセッピがいきなりのブレーク。

 会場はドイツ・ハレだがこの日は曇り気味の天気。錦織もハチマキ、帽子を身に着けずに登場した。セッピは帽子を後ろ向きに被るスタイル。31歳とは思えぬ若々しい風貌で、動きもどこか躍動的だ。

シングルス準決勝でリターンする錦織圭。第1セット途中でけがのため棄権した(共同)
シングルス準決勝でリターンする錦織圭。第1セット途中でけがのため棄権した(共同)

<みどころ> セッピは191センチ、75キロの右利き。今大会ではノーシードで、2回戦で同20位で第5シードのロブレド(33=スペイン)、準々決勝で同16位で第4シードのモンフィス(28=フランス)を破って準決勝に進出してきた。直接対決は錦織の2勝1敗だが、芝では13年のウィンブルドン3回戦でフルセットで敗れている。