2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の事業主体、日本スポーツ振興センター(JSC)は15日、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏(73)が16日午前に東京都内で記者会見すると発表した。巨額の総工費や難工事を伴うデザインに批判が高まって以降、記者会見するのは初めて。

 関係者によると安藤氏が会見を希望しており、選考の経緯などを説明する見通し。新国立競技場は総工費が2520億円に膨らんだことが批判を浴びており、イラク出身の女性建築家、ザハ・ハディド氏がデザインした2本の巨大アーチが巨費の原因とされている。

 安藤氏は決定時に「インパクトが決め手」と選考理由を説明したが、JSCが7日に開いた有識者会議は「都合が合わないとの理由」(JSC)で欠席していた。