日本(乾、三井、中村、箱山、田崎、吉田、中牧、丸茂、小俣、林)は92・6000点で、ロシア、中国に続く3位で決勝に進んだ。

 10人で行うフリーコンビネーションは非五輪種目。ただし、4大会、8年ぶりのメダル獲得を狙う日本にとっては意味のある戦いだった。井村雅代ヘッドコーチ(64)は「日本が正確で技術が上がったことを示すための大事なイベント」と話し、選手には「日本が強くなったことを残せ」と送り出した。

 テーマは「男女の深い情感」。10人の選手たちは、正確で丁寧な演技を披露すると、場内からも自然と拍手がわいた。メダル争いのライバルのウクライナを0・2点上回る得点でメダル圏内を死守。近年は5位くらいだった世界の序列は、井村ヘッドコーチ指揮のもと、変わりつつある。

 日本時間午後11時30分からスタートするデュエット・テクニカルルーティン(TR)決勝のメダル獲得にも、弾みをつける、フリーコンビネーション予選の3位通過になった。