2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、国際オリンピック委員会(IOC)に追加実施を提案した野球・ソフトボール、空手など5競技18種目の会場選定に向けた作業部会の初会合を東京都内で開き、候補地のリストアップに着手する方針を確認した。コスト削減のため、既存施設の活用を軸に検討する。

 作業部会は組織委のほか、政府、東京都、日本オリンピック委員会(JOC)、日本体協で構成。当初は来年8月のIOC総会で種目が決定した後に会場を選ぶ方向だったが、準備に万全を期すため作業を前倒しした。

 組織委の森喜朗会長が野球・ソフトボールの福島県開催に前向きなほか、宮崎県は野球・ソフトボールとサーフィン、神奈川県と千葉県はサーフィンの会場誘致に意欲を示すなど自治体の動きも活発化している。