男子は「レジェンド」こと葛西紀明(土屋ホーム)が、2回合計275・7点で、9日の雪印メグミルク杯に続いて国内2連勝を飾った。

 1回目に135・5メートルで2位につけ、2回目に131メートルを飛んで逆転した。1回目の着地で転倒しそうになり、周囲をひやりとさせたが、踏ん張りきり2回目につなげた。

 優勝した瞬間、観客席に両手でVサインをするなどファンを大いに沸かせ、この日も主役を演じた。「転倒すると思ったが、何とか大丈夫だった。ジャンプはW杯の時と変わらない、いいジャンプができている」と笑顔だった。

 11日のHBC杯(札幌・宮の森)で国内3連勝を目指すが、終了後はその足で成田に移動し、12日には再び欧州に出発する慌ただしいスケジュールをこなす。「3連勝して次に向かいたい」と疲れも見せず力強く宣言した。

 1回目に最長不倒となる伊東大貴(雪印メグミルク)が、前日に続き2位。竹内択(北野建設)が3位だった。

 女子は岩渕香里(松本大)が初優勝した。2位は伊藤有希(土屋ホーム)。エースの高梨沙羅(クラレ)は調整を優先し、出場しなかった。