12年ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダリストの清水聡(29=ミキハウス)が窮地に陥った。

 リオデジャネイロ五輪代表権がかかる3月のアジア・オセアニア予選(中国)の派遣選手を決める選考会が25日に都内で開催。ライト級で全日本6連覇中の成松大介(26=自衛隊)に0-2の判定で敗れた。3回制での2回終了間際に偶然のバッティングで互いに流血し、2回終了時点での結果だった。過去2戦2勝だった相手を、「予想どおりに強くなっていた。てこずった」と振り返った。

 代表は成松となり、清水は「補欠」に。日本連盟の山根明会長は「(試合までに)調子よくない場合は入れ替えはします」と言及したが、状況は厳しい。

 アジア・オセアニア予選で成松が枠を獲得した場合は五輪代表に決定。逃した場合は世界最終予選(6月、アゼルバイジャン)の派遣選手は再考されることになる。