スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズのマーク・ハメット・ヘッドコーチ(HC、43)が、今季の日本代表の初戦を含む6月のテストマッチ3試合でHC代行として指揮を執る見通しとなったことが9日、分かった。日本代表のジェイミー・ジョセフHC(46)は、SRハイランダーズ(ニュージーランド)との契約が残っているため、6月は指揮を執れず、日本協会はHC代行の適任者を探していた。

 今季の日本代表の初戦は6月11日(日本時間12日)のカナダ戦(バンクーバー)。同18日(豊田)と25日(東京)にはスコットランドと対戦する。SRは6月に試合がなく、ハメット氏が代表HC代行を務めることは可能。サンウルブズの最大の目的は19年W杯へ日本代表の強化でもあり、ハメット氏が代表を率いるのは自然な流れともいえる。

 15年シーズンには、オーストラリア代表のチェイカ監督がSRワラタスと両立したことがあるが、代表チームとSRチームのHC兼任は珍しい。ハメット氏とジョセフ氏は現役時代にニュージーランド代表として1試合に一緒に出場し、「コーチ時代に会議でよく話をした」という間柄。選手らの情報のやり取りはスムーズにいくとみられる。

 今季の日本代表選手については日本協会が中心となって選考を進める。昨年のW杯イングランド大会のメンバーのフッカー堀江ら、サンウルブズの選手が多く選出される可能性が高い。

 ◆ラグビー日本代表の今季 6月のカナダ戦、スコットランド戦のあとは、11月19日に現在世界ランク4位のウェールズとのテストマッチ(カーディフ)が決まっている。ウェールズ戦はジョセフHCが指揮を執る。