12年ロンドン五輪女子団体銀メダリストで今大会限りでの引退を表明している平野早矢香(31=ミキハウス)は、初戦の2回戦で藤井優子(愛媛銀行)に1-3で敗れた。「もうちょっといい試合がしたかったが、やりきったという気持ち。温かい拍手をいただいて、すごくうれしかった。感謝の気持ちでいっぱい」と最後の試合を終えた。

 18歳だった04年全日本選手権女子シングルスで初優勝すると、5度の優勝。日本代表としても14年の世界選手権団体戦で銀メダルを獲得するなど、福原愛、石川佳純らの精神的支柱としても貢献してきた。昨年9月にリオデジャネイロ五輪での3大会連続出場を逃すと、1月の全日本選手権(東京)終了後に一時休養。3月14日に、同19日の東京都選手権と今大会の2戦で現役を退くことを正式発表していた。12日に大阪府内で引退会見を開く予定だ。

 大会は男子が松平健太(JTB)、女子は森薗美咲(日立化成)が、それぞれ初優勝した。