猛追も及ばず3位に終わった田中佑典(26=コナミスポーツ)は「得点は見ていなかったので、分からない」と言いながらも、代表を決めた加藤凌平(22=コナミスポーツ)との0・1点の差に「もちろん、悔しい思いはある」と言った。全日本選手権6位から大逆襲。苦手な前半種目で食らいつき、得意の平行棒と鉄棒で一気に加藤に追いついた。この日は内村航平(27=コナミスポーツ)に次ぐ得点だっただけに「点はとれたと思う」と手ごたえを口にした。

 「個人総合枠」での代表入りこそ逃したが、平行棒と鉄棒では高得点をアピール。6月の全日本種目別選手権後に決まる「チーム貢献度」での代表入りが有力なだけに「今回はお預けになったけれど、代表に入るのが1カ月遅れると思いたい」とリオ切符獲得に自信を見せていた。