アイシン三河が東芝神奈川を70-65で破り、第1戦をものにした。東芝のアグレッシブなディフェンスに、第1Qは14-27と苦戦。それでも、第2Qに8点差に詰め、第3Qには5点差と、じわじわと追い込んだ。49-54で迎えた第4Qは、三河が守備でプレッシャーをかけ、51-56となったところから一気に7得点で逆転。1度は同点に追いつかれたが、激しい守備からの速攻で、突き放した。

 昨季王者も、レギュラーシーズン後半に崩れ4位で終了。プレーオフでは1回戦で1位トヨタに連勝し、ファイナルでも初戦を制し3連勝。王者の底力を見せた。鈴木貴美一ヘッドコーチ(HC)は「今日は東芝の最初からアグレッシブなディフェンスに遭い悪い入り方をした。それでも我慢して守備をしてコツコツ付いていった結果、最後の2、3分で勝った。苦しい試合だったが、選手が自分を信じてやってくれた」と話した。

 エースの金丸晃輔は「前半受け身になったが、それでも1ケタ(の得点差)で終われたので、逆転のチャンスは来ると思っていた。後半は守備から入って、勝負どころで守備のギアを上げて相手のミスを誘発できて勝てた」と勝因を分析した。