リオデジャネイロ五輪金メダル候補の瀬戸大也(22=JSS毛呂山)が男子100メートル自由形で50秒34、同背泳ぎで54秒64と自己ベストで優勝した。

 第1日の平泳ぎ、バタフライに続き、今大会では100メートルの4泳法すべてで自己ベストを上回った。目標は400メートル個人メドレーの金メダル。国内最後の実戦で、大きな手応えをつかんだ。

 五輪開幕までちょうど2カ月。瀬戸の勢いが早くも止まらなくなってきた。400メートル個人メドレーのために100メートルの4種目に出場した今大会。すべての種目で自己ベストを更新した。「きたきたっすね。勝手に調子が上がってきた」と満面の笑みを浮かべた。年明けから不調が続き、五輪代表選考を兼ねた4月の日本選手権では、ライバル萩野公介(21=東洋大)に完敗し、200メートル個人メドレーでは代表権を逃した。

 「あのときは大丈夫かな。間に合うかなと思ったけど。今は楽しみがふくらんで不安はほぼない」。昨夏世界選手権は金メダル獲得も、萩野は右肘骨折で、欠場。瀬戸は萩野と「来年の五輪は最高のコンディションで勝負しよう」と誓い合った。「互いに刺激し合って、良いコンディションをつくって、2人で、海外の選手を寄せ付けずに戦いたい」と意気込んだ。