絶対王者リネール攻略への「夏期講習」始めます-。16日、リオデジャネイロ五輪の柔道男子日本代表が合宿を張る宮崎県延岡市の道場に、大男2人による「授業」が繰り広げられた。生徒は男子100キロ超級の原沢久喜(23=日本中央競馬会)、先生は井上康生監督。「科目」は寝技だ。

 受け役の超級選手に対し、井上監督が実演する。相手の技をつぶして四つんばいで横から上にかぶさると、素早く首元に右手を差し込む。頸(けい)動脈を絞めるように道着の襟元をきつく引っ張り、そのままつぶす。絞めるか、絞めた首元を支点に相手をひっくり返して抑え込むかの2択。細かい技術伝授の意図を、原沢は「リネール用ですね。初めて教わる技術でした」と明かし、「これが第1弾ですね。4、5弾はあるんじゃないですかね」。これからもさまざまな科目がある模様。夏の最後の追い込みで「満点」を取る。