25歳の土居美咲(ミキハウス)が4大大会で自身初の4回戦進出を決めた。日本女子としても2006年の杉山愛以来の16強。両手で控えめにガッツポーズをつくった。

 要所での的確なプレーが勝利に結び付いた。2回戦で破ったシード選手に続き、サーブを得意にするアンナレナ・フリードサムに「しっかりと崩せるようにやりたい」と話していたが、持ち味のフォアとフットワークを存分に生かした。

 第1セットは第10ゲームで再三セットポイントを握られたが、フォアなどでしのいだ。タイブレークを制してリードすると、第2セットは降雨による約2時間の中断直後のゲームをブレーク。最後まで流れを手放さなかった。

 リオデジャネイロ五輪代表でもある土居。今大会は得意の芝コートであることに加え「しっかりと動けている」と体調も充実。2回戦の後に「まだ試合が続くので、上を見据えていきたい」と自信を示していたが、力強く未踏の領域に足を踏み入れた。