レスリング界の女王、吉田沙保里(33)の代表コーチ就任が26日、正式に決まった。日本レスリング協会は同日、都内で理事会を開き、20年東京五輪に向けた強化体制を承認。吉田は選手のまま兼任で女子コーチとなった。留任した栄和人強化本部長(56)は「吉田には、自分のすべてを代表選手に伝えて欲しい」と期待。11月24日から都内で行われる男女3スタイル合同合宿で「コーチデビュー」することも明かした。

 20年東京五輪での「金メダル10個」の大目標に向け、強化スタッフの人数は大幅増。グレコローマン強化委員長だった西口茂樹氏(51)が新設の強化副本部長に就任。84、92年五輪でメダルを獲得した赤石光生氏(51)を新設の強化本部長補佐にすえた。各スタイルの強化委員長はグレコローマンに松本慎吾氏(38)フリーに井上謙二氏(39)女子に笹山秀雄氏(48)。ロンドン五輪金メダルの米満達弘氏(30)が米国留学から帰国する来年から代表コーチに加わる。