シンクロナイズドスイミングで来月17日開幕のアジア選手権(東京・辰巳)、来年の世界選手権(ブダペスト)などに臨む日本代表最終選考会が10日、東京・北区の国立スポーツ科学センター(JISS)で行われた。

 この日の演技に、強化合宿での評価を加味して選考。6位となった阿久津咲子(18=東京シンクロク)の初代表が確実となった。

 阿久津は171センチの長身で、小柄な選手の多い日本チームでの期待が集まる。「この2週間で0・6センチ伸びたんです」と、身長もシンクロの演技も、まだまだ伸び盛り。この半年でも1センチ以上伸びたと言う。東京・江戸川区出身で、同区見明川小1年時にシンクロ教室に抽選で当選して参加したことがきっかけだった。幼少期から初めた水泳で、いつも水中逆立ちをしていた姿を母が見て、小4時にシンクロに本格転向。初の代表に「いまはお姉さんたちについていくだけで精いっぱい。まずは体力作りからやっていかないと」。現在28キロの握力も、35キロに強化することも目標の1つだ。

 すでに、同じクラブの先輩でリオ五輪で銅メダルを獲得した三井梨紗子から、プール内で演技の指導を受けている。メダルも手にし「私は今までとったどのメダルよりも大きくて重かった。いろいろな重さも詰まっているメダルだなと思った。東京五輪では私もメダルがとりたいが、まだまだ力不足。いつか人の心を動かせる演技がしたい」と、後継者に成長することを誓った。