W杯前半戦代表選考を兼ねた大会で、女子1500メートルで、高木美帆(日体大)が、1分56秒25の国内最高記録で初優勝を果たした。

 昨年は4位と出遅れたが、今年は違う。昨年の覇者、押切美沙紀(富士急)と同走。最初の200メートルはリードされたが、持ち前の粘り腰を発揮し、中盤から徐々にスピードを上げる。700メートル~1000メートルで逆転するとラスト1周(400メートル)は31秒46で踏ん張り頂点を引き寄せた。

 好タイムでの優勝にゴール後は右手を突き上げて喜んだ。「実感はわかないが、去年よりいいタイムが出るという自信はあった。誰かに負けたくないとかではなく、自分のペース配分をしっかりやれば結果は出ると思って滑った」と胸を張った。