高梨沙羅(クラレ)が1回目に最長不倒の99・5メートル、2回目もトップの90メートルを飛び、合計227・6点で圧勝した。伊藤有希(土屋ホーム)が2位に入った。

 高梨は別次元の飛躍だった。試技なしのぶっつけ本番だったが、1回目は有利な向かい風をしっかり捉え、HSを1・5メートル越える大ジャンプ。「タイミングが合わなかった」と言う2回目も、ただ一人K点に達して完勝した。

 12月2日に開幕するW杯に向け、順調に調整を進めている。「だいぶ自分の考えていることと技術が近づいている」と手応えを深めている様子で、指導する父の寛也さんも「去年よりも全体的にいい」と目を細めた。