ショートプログラム(SP)5位だった樋口新葉(15)は4位だった。

 SP5位の樋口は日本人5人目となるGPデビューシーズンのファイナル進出を逃した。フリー122・81点で合計185・39点の4位に終わった。最初の3回転ループでバランスを崩し、2回転になった他は、目立ったミスはなかったが、得点を伸ばせず快挙を逃した。「緊張していて何も覚えていない。ジャンプがシングルになると点数が出ないので、そこだけを考えた。前回(フランス杯)の試合より良かった」と悔しさよりも先に手ごたえを口にした。

 経験を無駄にはしない。シニア・デビュー戦だったフランス杯(3位)に続き、これでシニアのGP2戦目。ジュニアとは違う、会場の雰囲気などを味わい、すべてを吸収し、力に変えていくつもりだ。次は12月の全日本選手権(大阪)に出場する。「1つ失敗すると点数が出ない。緊張しても(ジャンプを)跳べるようにしたい」とさらなる飛躍を誓った。