男子60キロ級の高藤直寿は決勝で東海大の後輩、永山に一本負け。

 それでも「ここまでやれたのは収穫。五輪の集中力との差がすごくて、今回はふわふわしていた」と苦笑いした。

 五輪後はイベント出席など行事が重なり、本格的な稽古再開は10月後半。ただ日本のメダリストが相次いで欠場する現状を重く見て、出場に踏み切った。

 動きは本調子と遠く、一本勝ちはなし。「また最初からという気持ちになった。すっきりした」と言い切る。日本男子の井上監督は「思い描く調整ができなくても、この場に立った。この負けが彼を成長させてくれる」とねぎらった。