リオデジャネイロ五輪体操、個人総合、団体金メダリストで体操界初めてプロに転向した内村航平(27)が21日、都内でアシックスとのアドバイザリースタッフ契約の会見を行った。

 プロ転向後のスポンサー契約はこれが初めてで、大会で使用するウエアなどの支援を受ける。内村は同社の青いウエアを着て登場。小学生以来という書き初めを行い「挑戦」の文字を素早くしたためた。体操をより広め、自由に活動するためのプロ転向は、4年前のロンドン五輪後から既に考えていたという。だが、その時は踏み出せず。今回のリオ五輪後「これだけ結果を残したから、今しかない」と決断した。

 目標とするのは、テニスの錦織圭、水泳の北島康介ら実績も人気も兼ね備える選手になること。「スーパースター。崇められる、その領域までいきたい」と理想像を語った。

 五輪で痛めた体がようやく癒え、現在はナショナルトレーングセンターを拠点に1日4時間ほど練習している。自分の体調に合わせ練習が「好きな時間に好きなだけ出来る」のもプロの魅力だという。実戦復帰は来年4月の全日本選手権を予定している。それに合わせ感覚を取り戻すとともに、「他の選手が使っていない色を使いたい。日本プロ1号として、インパクトを大事にしたい」と周囲を驚かせるユニホームも準備中だ。