昨年、予選を勝ち上がり、4大大会デビュー戦となった全豪で3回戦に進んだ世界48位の大坂なおみ(19=日清食品)が2時間26分の激戦を制し、2回戦に進んだ。同183位で主催者推薦のアジア枠で出場のラクシカー・クムクム(23=タイ)を6-7、6-4、7-5の逆転で下した。

 大坂は相手のカウンターに完全にはまり、ストロークでなかなかポイントが取れず。特にパワーショットも、逆にカウンターで決定打を奪われ、いらいらが募った。何度もラケットを投げるほど、思った通りのプレーができず。また、2週前に痛めた左手首の影響で、バックハンドがうまく使えず苦しんだ。

 しかし、それでも最後まで自分のパワーテニスを貫き、3度目のマッチポイントで相手のバックハンドを吹き飛ばして勝った。

 激戦を制した大坂は開口一番、日本語で「疲れた」。そして「ホント勝ててうれしい。こういう試合、考えてない」。気温35度という猛暑にも打ち勝ったが「ワタシ、フロリダに住んでる。(猛暑は)普通な感じ」とケロリ。この日はスタンドから「なおみ、なおみ」と名前が連呼され、日の丸も振られた。大阪出身の大坂は「次の試合もまた応援してください」と笑顔で話した。

 2回戦では、世界9位のジョアンナ・コンタ(英国)と対戦する。対戦成績は大坂の0勝1敗。